2007年06月21日

移動が好き。

北欧は遠かった。
ストックホルムに飛行機で飛んで、
あとはバスで、南へ、南へ。
コペンハーゲン、アムステルダム、
途中アントワープに寄って、
ブリュッセル、そしてパリへ。

体調が悪かったせいかちょっとナーバスで
出た先からパリが恋しかった。
ベルギーでフランス語圏に入ったときには
帰って来た〜という感じがした。

あまりスマートな旅ではなかった。
ネット環境を期待して持参したパソコンはほとんど使えなかった。
(おかげで情報収集に苦労した…)
さらさらと行くはずの北欧で思いがけず足止めをくらった。
(バスは毎日は運行していなかった)
ど田舎にいくわけでもなく、都市を渡り歩くのに、
「今日の寝床、あるかしら」とか「おなかすいた…」とか、
そんなとこで苦労した。
(とっても切実)
そもそも一週間で移動しようという、その考え自体が、
もう旅の性質を決定づけてたともいえるような。


体調が悪く、余裕のないときは、
往々にして視野が狭くなる。
なんだかピンと来るものがない中、
「ストックホルムとパリの距離を体感しました」としか言いようのない
からっぽーな旅になりそうだと予感していて、
実際ほぼそうだったけど、
それでも日々淡々と綴った旅の記録を読んでみると、
もっとほかにやりようがあったでしょう、というそのどうしようもなさが、
意外と「セラヴィ」かもしれないと思ったりもした。


でも一等好きになった街があった。
ベルギーのアントワープ。
なんだろう、肌で感じるそれぞれの街の雰囲気、
訪れたほかのヨーロッパの都市が、
都市だけあって個性はあっても割とのっぺりとした同じような印象が残るのと違って、
アントワープは都市は都市でも
なんだか「私はこうなの、で?」みたいな
マイペースな雰囲気が街を覆っていた。
アントワープはファッションの先進都市、
おしゃれなショップもたくさんあるし、
カフェやレストランもいっぱいあるけど、
ちょっと通りを違えたらなんとなくそのまま残ってしまったような古い建物が、
あるものはそのままの姿だったり、あるものはちょっと手を加えられていたり、
色も形もちぐはぐながら、アンバランスな様をありのままに見せていた。
調和のとれたちぐはぐさ。

そして発見の小道。
どこを歩いてもはっとする。
迷子になっても楽しい。
ほんとだったらそんな大好きな街、
がつがつと歩くところだけど、
なんだかどうせまた来るような感じがしたので、
ゆっくり過ごす。

そして、アントワープでうきうきしたまま向かったブリュッセルでは、
道を聞いたアラブのおじさんに求婚された。

posted by fukkura3 at 09:08| Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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